2011-07-12

16通目:マチキネマ

梅雨明けバンザーイ。
天パの大敵、自転車通勤者の憂鬱よさらばまた会う日(来年)まで。

子供のころは夏キライだったんですが、さすがに大人になるとどうしようもない事を受け入れるっていうか、上手いつきあい方とかなんとか身につけるようになりますね。
いや、普通に夏は楽しいなあって思うようになっただけなんですが。

冷たいものはよりおいしくなるし、着る服の枚数が少なくて洗濯物もすぐ乾くし
花火大会とかお祭りあるし(行かないけど)海とか山とか楽しいですし(行かないけど)

何がいいって、自宅大好き人間としては窓を全開にできる事ですね。
寝室も居間も台所もお風呂も開けっ放していると、風が通ってクーラーつけなくてもいい日が結構あります。田舎だからね。

そんな風に吹かれて読みたいマンガ、サメマチオさんの「マチキネマ」の感想。
買ったのは結構前だった気がする。
表紙の水色と線の感じが気に入って購入しました。

いやーいいですねー。
なんか内容について説明とかしたくない良さです。説明しづらいし。
短編集なんですが、ストーリーだったり日記のような内容だったり。
読んでいると、ああ、わかるわーその感じって思うんだけど、どんな感じっていうのは言葉で説明できない。
日常における言葉にならない感覚っていうのが全編にあって、この人はそれを汲み取るのがすごく上手いと思うんです。
強いていえば音楽に似ているかもしれないですね。
それを独特の言い回しや展開でマンガとして表現できるっていうのがすごいなあ、個性だなあと。
本人が更新されている日記も面白いし、今後もっともっと読みたいなあと思う作家さんです。


どの話もすごく良いのですが、夏におすすめなのは
「彼女のTシャツが毎日ダサかった件」ですね。
タイトルからしていいよ。パピコ食べたい。






2011-07-10

15通目:カッコいいものには近づくな

先日、西宮市にあるameen's ovenというベーカリーカフェで開催された
「スワノセ・第四世界」上映会と三宅洋平氏のライブを見てきました。
その感想などなど。


この日は前日から風邪で熱が出ていて、鼻水すすりながらぐったりと新幹線と電車を乗り継いでどうにか夙川駅までたどり着いたはいいが、もう店に着いた時点で体調不良MAX!
我が身の脆弱さと旅行運の無さを呪わずにはいられない。
いやむしろ最近の湿疹→抗生物質の副作用でおなかがゴロゴロ→抵抗力下がって風邪のコンボは呪いをかけられているとしか思えない。
どなたかは存じませんがこんなしょぼい人間を呪わず、もっと世に害悪を成す権力者や企業や資本家に怒りの矛先を向けて下さい、と訴えたくなるレベルのつらさ。

そんな被害妄想を抱きつつ店内に入ると、ギリギリだったようですぐに上映が始まりました。クーラー効いてるし待ち時間が短くてホッとした。

映画の内容は、ヒッピーの聖地と言われた諏訪之瀬島に移住し、自給自足の生活をおくるコミューンの人々の生活がまず映し出され、そこへリゾート開発のため乗り込んできたヤマハに対する抗議活動がヒッピーつながりで海を越え、バークレーで開催される様子をおさめたドキュメンタリー。
ナナオ・サカキをはじめゲイリー・スナイダーやアレン・ギンズバーグといったビート、オリジナルヒッピー、スピリチュアル界の大物が登場するところも見所だけど、当時のヒッピーコミューンの映像ってあまり残っていなさそうですし結構貴重なのでは。
監督は上野圭一氏で、この方は現在ホリスティック医学会の副会長でアンドルー・ワイル博士の著作を多く翻訳されているとか。


ヒッピーに対する自分の気持ちはちょっと複雑なので置いときますが
ギンズバーグが歌ってる姿が見れたので、映画自体は非常に満足。
「カッコいいものには近づくな、貧乏人から金をむしり取るから」
ああ、そうだねえ。


映画が終わるといったん皆外に出て休憩。
その間に店内ではライブセットが組み上がって、日が落ちたくらいの時間から三宅洋平氏のライブスタート。


三宅さんは犬式っていうバンドに在籍していたらしいけど、そんなこと全然知らずにライブを観たので、唄の上手さにびっくりした。
ギター抱えての唄だったりラップだったりで、MCでアジっていたかと思えばそのまま曲になって行くような、曲とMCの境目があんまり無い感じ。

「俺はめんどくさい国民でいたいんだよ。」っていいな。
聞き分けのいい国民よりね。
歌詞もMCも熱いし、見た目も結構暑苦しい感じでチャーミングな人でした。(ほめてる)

「お前はいったい誰なんだ、あんたはいったい誰なんだ?」
そう聞かれたらなんて答えるか。即答できなくてもよどみなく答えられるだろうか、
と考える。

そろそろ夜も更けてライブは終盤に差し掛かかり、店内の熱気は最高潮に!
っていうタイミングで立っているのが辛くなって退散。
最後まで見たかったなあ。それにつけても我が身の脆弱さよ。


そんな感じで無理して行ったけど、それなりに得るものがあって良い旅行でしたとさ。



追伸:
その後、お腹がすいてるんだかすいてないんだかわからねど何か入れねばなるまいと思って三宮で食事出来るところを求めたんですが、なんか中華じゃねえし…串とかもあんまりって気分で途方に暮れつつフラフラ歩いていたところ「台湾料理」の文字が。
お店の前にあるお品書きを見て、良心価格だったので入ってみました。

メニューに書いてあるもの全部旨そう。
俄然やる気が出て来て頼んだのが以下の料理です。

 
なんか茎っぽい野菜(おおむねストロー状)と台湾風焼きそば。
うまい。




羊肉の串焼き黒こしょう味とふわとろ蒸し豚。
羊肉やばい。
豚もその名に偽り無しのふわとろ加減。














最後はブレンド中国茶で。おいしゅうございました。
むしろこの日のハイライトは台湾料理だったのでは、と思うくらいおいしかった!
料理食って風邪薬飲んで新幹線で寝たら風邪がわりと治ってた。
これが医食同源ってやつですね。ワイル博士!